グラハムバンズ工場紹介
外観は、工場チックですが、中の作業は「街のパン屋さん」そのものが多く残ります。 職人の技量が出る作業は残し、冷凍処理や袋詰め、器具の洗浄などの補助作業に特化した機械化を進めています。
フロア内は、フルフラットで導線を確保し、年間通して全室空調管理を行って入るため、作業する職人たちの身体的負担も軽減しています。 生地製造室、発酵室、焼成室、急速冷凍室、梱包室が同じフロア内に仕切られた建物の中にレイアウトされているため、焼きたてのパンを隣の部屋で新鮮な状態のまま急速冷凍処理をしています。 冷凍処理されたパンはすぐさま包装機ににかけられ、冷凍耐性の高い専用フィルムを採用して中のパンが冷凍乾燥しないように鮮度保持をしています。
包装機と連結した金属探知機で全量検査を実施し異物混入対策も行っており安心安全な製品づくりに努めています。 工場とは別に同敷地内に約15坪の冷凍倉庫を完備していますので、大型イベント等のご利用でまとまった数にもご対応させていただけるようになりました。
一日に作れるパンの数は、10,000個と専門工場としては、決して多くは無い数ですが、受注製造方式を採用して、冷凍パンとは言えストックはせず鮮度の良い作り立てのパンを、全国に発送しています。 現在、毎月約200社のお取引先様店舗へ提携運送会社によってお届けをさせていただいています。
さて、この1万個/日という量なのですが、当店の過去の経験からこの量での生産を続けている理由があります。 当店も実は、2010年に路面店のパン屋から創業しました。(フェテドパン2017年閉店) パン屋をしていると、近隣の飲食店様からオリジナルのパンを作ってほしいと依頼されることが良くあります。 当時、ホットドッグ店を開業したいという青年の依頼を受け1日100本の提供を受託製造していました。
100本ペース位でしたら、お店のパンを製造している合間にうまくスケジュールすることで、お互いにwinwinの関係だったのですが、お相手もご商売ですので、徐々に依頼数が増え半年が経過したある3連休の前に、1日400本×3日間を作ってほしいと依頼されてしまいました。
400本となると、お店のパンを作る合間には製造が追いつかないので、お店を閉めるか、お断りするか。の選択を迫られるのですが、飲食業は、大抵忙しい時期が被るので、3連休がかき入れ時なのは、私たちのパン屋も同じ状態。閉めることはできません。困って知り合いのパン屋オーナーに相談したところ、給食パンなどを製造しているパン工場に知り合いがいるから聞いてみたらいい。と教えていただき、私から問合せしたところ、そのパン工場では、500本/回以上からの受注が可能です。との回答。
400本は、街の小さなパン屋にとっては、多すぎて受けきれず、設備が整ったパン工場では、少なすぎて受けることができず。 そこで気づきました。 私たちのような小さな規模のパン屋は全国にたくさんあるのですが、そこもほぼ同じ条件だろう。だとしたら、パンが欲しくても全国で断られてしまっている人が多くいらっしゃるのではないか。
この100~500の隙間が存在していたのでした。
以上が、グラハムバンズがバンズ専門工場の紹介と、それを始めるきっかけのお話でした。